【ケアデザインサミットDAY2】へのご参加ありがとうございました。
更新日:3月5日
2024.1.13. Sat. 17:00-19:00
参加:77名(会場+アーカイブ)
DAY1につづいてケアデザインサミット2日目!
【第1部】【第2部】【第3部】に分かれてそれぞれ三名の方に登壇していただきました!
【第1部】
一人目
小西理恵さん(一般社団法人 輝き製作所)
障がい者の「性」にとことん寄りそう会社。自分に出来るサービスを、必要とされている所に届けたい。そんな思いで、障がいがある方の性のお悩みに、とことん付き合っている素敵な方です。障がい者の性の問題というなかなか世間に届けにくい福祉の発信を様々なメディアを通して自ら発信もされています。
Youtube
障害を持っていると判断されていない人でも、先入観に苦しんだり、打ち明けることが難しい性の問題。性に関心がある障がい者さんは、当たり前にいて、しかしその本人や家族は悩みを打ち明ける場所が少ない。そんな方たちを風俗嬢としてだけでなく、福祉従事者として相談にのり心のケアまで行っているお話をしてくださいました。
二人目
五十嵐逸美さん(かにた婦人の村)
虐待や性被害、DVに遭った女性が、自然の中で傷を癒しながら、自らの力を回復していく場所、婦人保護施設「かにた婦人の村」で施設長を務めている。
聞き馴染みがない“婦人保護施設”という言葉。
今回のサミットのテーマ「“にくい”福祉」はかにた婦人の村をコバコネがしり、このテーマが決まったといっても過言ではない。今回のサミットの生みの親(勝手にいってますw)五十嵐さん。
かにた婦人の村での支援の話はもちろん、五十嵐さんの人生の中で体験してきた、くたびれること、楽しいこと、嬉しいことを交えながらお話してくださいました。
三人目
落水洋介さん(株式会社PLS)
PLS(原発性側索硬化症)という100万人に1人の難病(身体に命令を伝える神経が少しづつ壊れ、足や手や口が動かなくなっていき、寝たきりになる病気)にかかる。病気になって大変な人たちにも前向きに生きてもらいたい。目標は寝たきりになっても仕事を作り出し自由に楽しく生きること。通称おっちー
病気になる前より、なった今の方が、心から幸せだと思えると話し始めたおっちーさん。日々に感謝する。笑顔、感謝する。これで幸せになれる。実践しているおっちーさんの言葉だから心にずどんと入ってきました。
講演の後半には、同行してきたヘルパー(いなちゃん)が乱入し、かっこよく話していたおっちーさんが、もう一人のヘルパーと喧嘩して三人で大泣きした話など、人間くさい部分も垣間見れた時間でした。
【第2部】
一人目
益山ゆきさん(NPO法人ユニークユニバース)
子どもたちの生き生き、のびのびを育むため、音楽療法を中心に据えながら音楽やダンス、アートなど子どもたちの表現活動を支援する団体で代表をつとめる。
お昼を挟んで第二部の一人目、益山さん。お昼から帰ってきたら椅子がなくなって、楽器が並んでいたもんだから、参加者の方も何が始まるんだろうとソワソワした中はじまりました。益山さんのピアノにのせながらの、「皆さ~ん、前にきてくださ~い」という楽し気な音色で空気が軽くなった気が。そしていきなりの合奏タイム。益山さんの伴奏がはじまり、皆さん若干緊張。と思ったら一人目が音を出し始めるとつられるように音がポロポロ。皆さん思い思いに音を出し始め、けれど一つの音楽になっている。不思議な空間、体験を通して、音楽のすばらしさを再認識。
二人目
前田哲平さん(株式会社コワードローブ)
すべての服を、あなたの服に。キヤスク
障害のある人たちの服の選択肢の少なさに直面した前田さん。着られるかどうかで服を選ぶのではなく、自分好みの服を自由に選んで着て毎日を過ごしてほしいと「キヤスク」のサービスをはじめる。
病気や障害のある人たちの“着たい!”を応援する“服のお直し”をしている前田さん。
障害や病気のある方々と、その方をそばで支える人にとって、服をお直しして「着やすく」するためのサービス「キヤスク」。そしてキヤスクの服を仕立ててくれる方たちはの多くは、近親者に障害や病気のある方がいます。ひとりの方がご家族のために会得した技術を、おなじような悩みを抱えた他の人たちのために活かせるステキな仕組みを教えてくださいました。
三人目
中浜崇之さん(株式会社Salud)
介護福祉士として現場職員や施設長、デイサービスの立ち上げなどの管理職として勤務経験。『自分らしく死ねる社会の実現』を目標に活動中。介護職の様々な垣根を越えて対話する場『介護ラボしゅう』を主宰。また『NPO法人Ubdobe』の理事として福祉のポジティブな視点での発信と福祉の担い手の増加に向けて様々な活動を行い全国で講演活動や講師なども勤める。
ケアデザインサミットのコーディネーターでもある中浜さん。福祉現場で働き、現在は福祉を広げる活動をしている中浜さん。福祉を身近なものにするための様々な活動を紹介してくれました。
・じじばばからのちょいみみ
高齢者=たよられにくい → 多くの知識、経験をもっているのにそれを教えてもらわないのはもったいないからはじまった。じいちゃんばあちゃんの言葉をガチャガチャおみくじに。
・ACTION
障害者=関わりにくい。障害体験、福祉体験をしながら街のごみ拾いをする。難しく考えずに日常の一部として学べる活動
・旅する図書館 Boketto
多世代 = まじわりにくい
多世代が交わりにくい現状を本を通して、交流するイベント。あらゆる世代の人が絵本を持ち寄って集い、交換したり、貸したり、借りたり、朗読したり、読み聞かせを体験したり、新しい形の移動図書館。
【第3部】
一人目
山内靖之さん(デコボコベース株式会社)
発達障害児/者向けの児童発達支援を主にする凸凹ベース株式会社の執行役員/プロジェクトマネージャーをつとめる。
福祉×ビジネスの観点からお話をしてくれた山内さん。どうしてもビジネス=お金儲け思われがち、福祉と繋がりにくい。しかし福祉だって成長していかないといけない。例えば、発達支援向けのサービスを行っている、しかし日本に一か所しかないとサービスを受けらる人が限られる。しかし、ビジネスとして成長していけばもっと全国に広げられサービスを受けれる人(困っている人)を助けるチャンスが増える。きちんと目標と数値をだしていこう!と思えるお話でした。
二人目
伊藤浩一さん(社会福祉法人北養会)
いばらき中央福祉専門学校 学校長代行
介護従事者の不足が叫ばれ、福祉専門学校も減っている現在。福祉の魅力を伝えたり、介護技術だけでなくこれからの福祉業界に携わっていく学生になにを教えていったら良いかをお話していただきました。
三人目
櫻井良種さん(NPO 法人トモニトウ)
NPO 法人トモニトウ 副代表、茨城県教育庁 高校教育課副参事
在りたい社会ってどんな社会?という問いから始まり、人として自分がどう在りたいのか。櫻井さんの実体験である、「仕事をうまく回すこと」が目的になり、思いや理想がなくなっていたという言葉にハッとさせられたり、今現在取り組んでいる活動などの興味深い内容盛り沢山でした。
第一部、第二部、第三部の間には、講師陣とのトークセッションも行っていただき、濃い一日を過ごさせていただきました。
登壇いただいた講師の方、参加者の方、超感謝超です。
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